寝台列車
寝台列車が新たに開通されたと依然聞いた。それも高級というべき寝台列車で、中に温泉までもあるというのだから驚きだ。運賃は何十万もするが、予約はすでにいっぱいらしい。
寝台列車は私が物心ついたときにはすでになかった。いや、北海道へ行く列車の中にはその当時現役で動いていたものもあったかもしれない。だが、数年前にそれもなくなったはずだ。
すでに新幹線が主流だった。新幹線で短時間で行けるならば、長時間かかることが前提の寝台列車はもう必要はなくなったということだろう。その代わり、娯楽の一つという道が開かれたようだ。
小説なんかでは寝台列車がよく出てくる。そういうのを見ると、ぜひ一度乗ってみたいと思うものだ。寝台列車が出てくる小説として有名なものはアガサクリスティーの『オリエント急行殺人事件』だろうか。先日ドラマになったことが記憶にも新しい。原作を読んだことはないが、ドラマは見た。あの真相は一種の禁じ手ではないか。そんな作品がアガサクリスティーには多い。
話題の高級寝台列車には時間もお金もないので今は乗ることができない。いつか乗れたらいいと、夢想するのみである。
